フリーランスは、会社員とは契約形態が全く異なっていることを把握しておく必要があります。フリーランスの場合だと、自分から営業活動をして報酬を支払ってくれるクライアントが提示する案件と契約を行うのです。契約内容には月額単価や業務内容、契約期間、勤務時間帯といったものがあります。
一方で、企業に勤務している会社員の場合、外部への仕事の契約に関しては営業部門の担当者か、同じ部署の管理職がクライアントと交渉をして契約を決めるようになっているのが特徴です。クライアント先で常駐して働いている場合は、雇用契約そのものは契約先の企業と会社員が所属している企業との間で締結しているため、現場での月の単価が会社員の給与に反映されない場合もよくあります。
フリーランスは、勤務に関する保証がないというリスクがあることも把握しておきましょう。インフルエンザなどの長期療養が必要な病気の場合、その間仕事に取り組めない状況が続いてしまうことで納期に間に合わず、報酬が満額得られないという可能性もあるのです。また、交通事故などに遭い長期入院したことによって、仕事に取り組むことができない状況が続くとその間は新しい仕事にも取り組めなくなるため、収入がゼロになってしまうことも考えられるでしょう。会社員が病気で数日間休みを取る場合は、有給を使うことが認められている場合もあるため給料は保証されており、万が一長期間休みを取ることになってしばらく仕事ができなくなっても、傷病手当金という制度から給料を得ることができます。